TOP INFO PROFILE GALLERY CONTACT

福良 雀


Fukura Suzume
Illustrations Gallery
| CALENDAR | LATEST ENTRY | ARCHIVE | CATEGORY | COMMENT | PROFILE | OTHERS |
「8月に生まれる子供」大島弓子
大島弓子セレクション  セブンストーリーズ大島弓子セレクション セブンストーリーズ
(2008/08/30)
大島 弓子

商品詳細を見る

誰かも言っていたが、大島弓子を語るというと、少女、少女の大安売り。
まるで念仏を唱えるように少女の感受性がどーした、永遠の少女性がこーした、
と評論する。
ショージ機、あたしゃウンザリだ。ウンザリBABYだよ。

少女漫画なんだから、少女にウケルようなものを描かなければならなかっただろうし、
編集さんからも色々言われたりしただろう。

あのふわふわした、いかにも少女漫画の王道のような絵柄、
荒唐無稽ともファンタジーとも言えるストーリー。
だけど誤摩化されちゃいけない。
大島漫画は、実はリアルで怖いのだ。

どうしても社会からはみ出てしまう人々、孤独、生きづらさ。
大島さんがいつも描いているのは、アウトロー。
そして、リアルで残酷な現実、人間の醜さ。
そんなものだ。

一方で、大島漫画は人生の讃歌を謳い上げる。
単に人生が美しく素晴らしいと言っているのではない。
生きることは過酷で厳しい。それを知った上で、なおも生きていく。
そこで初めて見ることの出来る景色。その美しさを描いているのだ。

「8月に生まれる子供」は、18才にして老化が加速し、
どんどん年老いていくという奇病にかかってしまう少女の物語だ。
大学生になって初めての夏休み。彼氏と長期休暇の計画を立てる。
まさにこの世の春。そんな時に発病してしまう。

増えていく皺や白髪、たるむ肌、曲がる腰。
そして、薄れていく記憶。
女性なら、この恐ろしさ分かるだろう。女性じゃなくても分かるか。

細かいストーリーは省くが、結局、主人公は生きていくことを選択する。
老いていく自分を、新しく生まれて成長していく自分と捉え、
生きることを切望する。

私事だが、6月に母が脳梗塞で入院した。
運良く早めに母自身が気づき、
一人暮らしだった母は、自ら救急車を呼び、
なんとか最悪の事態は免れることができた。

当初は退院の日取りも決まっていたくらい元気で、
計算なんかも私より早く出来た。
麻痺は残らなかったものの、バランスを司る小脳に梗塞ができたので、
バランスを取り戻すリハビリに励んでいた。

家族でお墓参りに行くのを楽しみにしていて、
それを励みに頑張り、歩行器で一人で歩けるまでに回復していた。

しかし、7月末に再発してしまった。
脳梗塞は再発の度に症状が重くなっていく。

あんなにしっかりしていた母が、少しぼんやりしてしまった。
初めて見る母の姿に、私はとまどうばかり。
母の前で泣いてしまって、姉に怒られた。

そんな時、この「8月に生まれる子供」を思い出した。
ああ、母は新しく生まれたんだな、と思った。
そしたら、少し気持ちが落ち着いてきた。

記憶障害はたくさん話しかけて刺激を与えること、そして音楽が効く、と先生に言われ、
母の好きな石原裕次郎のCDや60年代昭和歌謡などをせっせと聴いてもらっている(笑)
最初は殆ど会話が成立しなかったのだが、昨日は結構レスポンスが返ってきた。
嬉しい。これからも頑張ろう。

最後に大島弓子「8月に生まれる子供」より引用
 
 わたしは
 わたしの王女様である

 そして
 その民である
|13:39| 漫画 | comments(0) | - | posted by
メビウス(Moebius)


写真はフランスの漫画家、メビウスことジャン・ジロー氏のコミックです。
『L'INCAL(アンカル)』シリーズの1冊かな?イタリア語版です。
もちろん、読めません(笑)
職場の友人が貸してくれました(デザイナーの旦那様のものだそうです。ありがとう!)。
メビウスはバンド・デシネいわゆるB.D.(ベデ)界の巨匠です。
バンド・デシネとはベルギー・フランスを中心とした地域の漫画のことだそうです。

彼の、映画界、漫画界における影響は大きく、
『ブレードランナー』の近未来社会のイメージは
彼の作品からインスパイアされたものだそうですし、
同映画や『エイリアン』『トロン』『フィフス・エレメント』でも
衣装や美術デザインなどを手がけているそうです。

日本の漫画界、アニメ界にいたっては、大友克洋、松本大洋、鳥山明、浦沢直樹
そして、手塚治虫、宮崎駿などなど、影響を受けた作家の数、
そして、その才能には驚くものがあります。

しかし、ジャン・ジロー氏は今年の3月10日に73才でお亡くなりになりました。
せっかく最近彼を知ることができたのに残念です。
ご冥福をお祈りすると同時に、
氏の残してくれた作品で、これからさらにゆっくり知っていこうと思います。

L'INCAL アンカル (ShoPro Books)L'INCAL アンカル (ShoPro Books)
(2010/12/21)
アレハンドロ・ホドロフスキー (著), メビウス (イラスト)

商品詳細を見る



『風の谷のナウシカ』の巨神兵っぽいと感じるのは私だけ?(笑)
|17:57| 漫画 | comments(0) | - | posted by
| 1/1 |

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.