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福良 雀


Fukura Suzume
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生誕300年記念『若冲展』@東京都美術館
 若冲図録表紙

 鳥獣花木図屏風 (十八世紀)

去年、サントリー美術館の「若冲と蕪村」展に行き、
若冲の眼力と画力に魅せられて以来、楽しみにしていた展覧会。

…凄かった。いや、絵はもちろんなんだけど、待ち時間が。
なんと、チケット買うのに30分、展覧会場に入るまでが4時間!!!
若冲ってこんなに認知されてたっけ?!
もちろん人気の絵師だけど、老若男女から愛されるポピュラーさってあったっけ?
どちらかというと異端・異形の画家というイメージが強い。

…まあ、いいや、頑張ろう。 誘った友達に若干の申し訳なさを感じつつ。
途中、比較的行列の短いカラバッジョ展や、
「茶ぁしばいて、けえろうけえろう」という心の声にもめげず、
グミやグラノーラを食べつつ、友達と美術展あるあるを挙げ合ったり、
ミュージシャンしりとりをしつつ、なんとか並び抜きました。
はい、並んだ甲斐がありました。怒濤の若冲ワールド。
会場に入れても、人の多さにしっかりと観賞するのには骨が折れましたが、
もう、すがりつくように観ましたよ。

『鳥獣花木図屏風』、間近で観ることができました。
時代を超えてますね、完全に。 昨日描かれたと言われても全く不思議ではない、斬新な造形感覚。
モザイクとかタイルとか言われてますが、ドットですよ、ドット。
ドットチャンネルですよ。
我が家では、自分達凡人の理解の及ばぬものに出会った時、
「宇宙人の仕業だね。」ということで、旦那と二人で納得することにしています。
宇宙人です。
タイムトラベルして、デジタル社会を体験した人が描いたとした思えない。
タイムトラベラー?

もちろん、それだけではない。 去年サントリー美術館で感動した、洞察力と眼力。
視るということへの飽くなき欲求と才能。
まさに鬼才です。

感動して、ずっと観ていたかったけど(こういう輩が長蛇の列を形成する一因なんですね。
はい、ごめんなさい。)後ろ髪を引かれながら、その場を去りました。
それにしても、2016年4月22日(金)〜5月24日(火)、会期短いよー、なんで?
だから並んじゃうんだよー(泣)
|16:49| 展覧会 | comments(0) | - | posted by 福良 雀
Fukura Suzume
ギャラリー・ルデコ企画展 「a warm room」終了
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ギャラリーLE DECO(ギャラリールデコ)

ここ約一ヶ月半程、準備を重ねてきたアート・イベント、
ギャラリー・ルデコ企画展「a warm room」が先日8日に無事終了しました。
一緒に出展した仲間達、ギャラリーLE DECOの島中さん、
師走のお忙しい中、足を運んでくださった方々、
来れなかったけど、言葉をくださった方々、
本当にありがとうございました。

今は、ホッとすると共に、暖かい余韻に浸っております。
この6日間を一言で表すと、楽しかった!
展示だけでなく、カフェやハンモックリフレクソロジー、
出展者の公開作業や来場者の制作体験など、立体的な試みに満ちたこのイベント。
企画した羊毛フェルト作家のmameさんなどは、大変だったと思うのですが。
私はスタッフ側にも関わらず、ひたすら楽しんでいたような気がします。
反省。

今回、私は、ご希望の方に横顔のクロッキーを描かせて頂く(無料)
という公開作業に挑戦したのですが、これが思った以上に大変でした。
初対面の方のお顔を描くというのは、とても緊張するもので、
お互いちょっと照れちゃったりして。
最後に描いたクロッキーは差し上げるのですが、
下手過ぎて、恥ずかしくて、あげたくなかったりして(笑)

でも自分でも初の試み。凄く勉強になりました。
というか、あまりにも下手だったので、悔しく、
これからクロッキー帳を持ち歩いて、
友人などを描きまくって練習したいと思います。
君に協力してあげてもいいよ、という友人の方々、
いらっしゃいましたら、よろしくお願いします。

とにかく、mameさんの、いいイベントにしたい!という熱意が、
私達、出展者にも伝わって、皆で楽しい空間を作り上げることが
できたのではないかと。
ギャラリーの雰囲気もとても素敵で、差し込む光が綺麗な影を床に落とします。
真冬の中の「暖かい部屋」に少しは近づけたかな。

mahochan3.jpg
美樹麻穂さんの絵は一見メルヘンなんだけど、ちょっと狂気入ってます。
誰がなんと言おうと、私は、そう感じます(笑)
その、ぶっとんだ雰囲気と色使いが大好きです。

miochan3.jpg
私は、さまた水緒さんの木炭画LOVEです。
今回は他にも木炭画ではない可愛らしいクラシカルなクリスマスの絵を
4点出品されてました。迷ったのですが、やはり木炭画をUPしちゃいました。

mamesan0.jpg
mameさんのフェルト羊毛のアルパカさんと水玉馬さん。
超可愛いのと同時に、緻密な造りに惚れ惚れ。
フェルト羊毛体験で、私も猫を造りましたが、
とても難しい。でもとても楽しい。はまります。

usasan4.jpg
うさこーひーさんのチョコレートケーキ。小麦粉は一切使っていないのだそう。
その他のお料理も美味しくて、写真、全部UPしたい(笑)もう一品だけUPさせて下さい。
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レンコンと鶏肉ときのこのミルクリゾット。優しいお味で凄く美味しかった。

kikuyasan.jpg
kikuyaさんのハンモック・リフレクソロジー。
ハンモックに揺られながら足裏マッサージをしてもらえるのだ!!
凄く気持ちいいのは言うまでもない(笑)
もちろんリピートしました。

yoshi2.jpg
最後に私の絵。横顔と羽根をテーマに5枚描きました。
これが一番クリスマスっぽかったのでUP。
他の作品もギャラリーにUPしました。是非ご覧ください。

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a warm room
|02:49| 展覧会 | comments(0) | - | posted by
原田 郁 展 - ひとつの窓と醒める庭
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「HOME 005」 2012年 キャンバスにアクリル 1200×2100mm
  
  日 程:2013年5月2日(木) - 5月19日(日)
  営業時間:11:00〜19:00 (会期中 月曜休廊)
  会 場:アートフロントギャラリー
  http://www.artfrontgallery.com/

原田さんの絵を初めて観たのは一昨年だっただろうか。
東北関東大震災のあった年だ。

その直線や円で分断された画面構成は、
一見、抽象絵画のようにも思えるが、
れっきとした街の風景である。
トイブロックのような町並みに
記号のようにくっきりと描かれた光と影。
私はちょっとした既視感を覚え、
なんとも言えぬ懐かしさを感じたのを覚えている。

心象風景としての光と影は
過去の記憶の明暗とも絡み合い、
実際の光よりも鮮烈に、そして実際の影よりも濃く
その印象を残しているものだ。

原田さんの描く混じりけのない光と影は、
私の心象風景と重なり、ある種の郷愁や懐古にいざなわれた。
それは、とても心地のよい体験で、私は彼女の作品が好きになった。

原田さんの制作手法は、コンピュータ上に架空の街を作り、
その街の風景を様々な立ち位置から切り取って、
実際のキャンバスに写し描いていく。

私は最初、原田さんは、この街を普遍的なものとして創造しているのだと思っていた。
しかし、彼女の繊細なメンタリティを知るにつけ、
きっと原田さんはこの世界を自分の為に作っているのかなと思うに至った。
(間違ってるかもしれないけど)
そして、今は、原田さんの世界は時代とリンクし、
普遍的なものとして開放されている。
優れた芸術というものは、そういうものなのかもしれない。

今の日本では、現実感を持って地に足をつけて生きることが
困難になってきている。震災以降はなおさらだ。
冗談みたいなことが次々と起こり、信頼の拠り所が崩壊し、
自分が生きている世界の実態を把握することが難しい。

そんな中、人々は個々のパラレルワールドを創造して生きているように
私には思える。そこでバランスをとっているように。
時々そこに行っては、また現実に戻る。
現実の世界で未視感に襲われたり、非現実の世界で既視感に捕われるというような
ちょっとした心の旅は心身のバランスを保つ為にも必要で、
そういうものを必要とするのが今という時代なのではないか。

そんな、パラレルワールドを描いてみせるのが
原田郁という作家なのではないかと思う。
彼女のプライベートな世界は、やがて普遍的なものになり、
私にノスタルジィという安らぎを見せてくれたように、
人々の心に様々な世界を投影していくのだろう。
|17:40| 展覧会 | comments(0) | - | posted by
大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年@国立新美術館  セザンヌ―パリとプロヴァンス展 @国立新美術館
セザンヌ&エルミタージュ パンフ

やっと観てきました。

まず、セザンヌ展(2012/3/28<水>-6/11<月>)。
100%セザンヌということで、セザンヌの個展としては
国内過去最大級の規模とのこと。

セザンヌといえば、
りんごなどを描いた静物を思い浮かべる人も多いかもしれません。
情熱的なタッチと鮮やかな色彩のゴッホなどと比べると
いまひとつ地味?などと思ってはいけない。
一見地味に見えるあの静物の中では、
ゴーゴーと革命の火が燃えているのだ。

従来の写実技法である透視図法をぶっ壊し、
様々な角度からの視点を一つの画面にぶち込み、再構築して、
人間にとっての「新たな写実」を追求する。
そして、自然を「円筒、球、円錐」という基本的な形で捕らえる。

これらのセザンヌの試みは後のキュビズムへと繋がり、
写実より画家の「感覚」を重視するその姿勢は、
後の多くの前衛画家に影響を与え、近代絵画の礎となった。

…というのが、セザンヌに対する私の知識で、
知的でクールで確信犯的な革命家。
絵も、もの凄く上手い!
それがセザンヌのイメージ。

…だったのですが、今回の展覧会でちょっと崩れました(笑)いい意味で。

さすが、国内過去最大級の規模だけあって、色々なセザンヌを見せて頂けた。

嫉妬したり、すねちゃったり、コンプレックス持ってたり、変人だったり。
絵も決して達者な人ではなかったのかもしれない(と今回初めて初期の作品を観て思う)。
近代絵画の父とまで言われる由縁となった多視点の画面構築法も、
…ひょっとしたら偶然?(それはないか 笑)

なんてことまで思ってしまう程、不器用で一生懸命なセザンヌがいました。
あがいて、苦しんで、格闘して、努力して、自らの道を見つけていった。
リアルな芸術家としての人間セザンヌの姿が私の中で生き生きと動き始める。
そんな展覧会でした。

そして、大エルミタージュ美術館展(2012/4/25<水>-7/16<月・祝>)。

エルミタージュ美術館は私の超憧れ美術館。
ロシアは飛行機で何回か上を通ったし、
トランジットで滞在もしたけど、
一度も地に降りてない。
だってビザを取らなきゃならないんだもの。
なんだか敷居が高くて。

そんな美術館が向こうからやってくる!!
しかも、作品の質、量ともロシア国外では最大規模の展覧会とのこと
これは、もうサンクトペテルブルクに行かなくていいかも?!

なんて思っていたのですが、今回の豪華ラインナップを観れば観る程、
ますます、行きたくなりました。あたりまえですが(笑)
もちろん、展覧会は素晴らしかったです。
ティツィアーノからマティスまで、もう、名画揃い。
なんだけど、それもエルミタージュ美術館所蔵作品のほんの一部。
と考えると、展覧会が素晴らしければ素晴らしい程、ますます思いが募りました(笑)

さて、内容ですが、今回の目玉であるマティスの『赤い部屋』も良かったけど、
やっぱ私はレンブラントかな。

老婦人の肖像
Portrait of an Old Woman(1654)
 Rembrandt Harmensz. van Rijn
|03:43| 展覧会 | comments(0) | - | posted by
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