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福良 雀


Fukura Suzume
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アライバル / ショーン・タン
The Arrival
   The Arrival (2007/10) Shaun Tan 商品詳細を見る

人はあらゆる国に生まれ、あらゆる環境下に置かれる。
本人が望むと望まないとに関わらず、そこは自分の世界の全てとなる。

どんな状況下でも、人は幸せの気配やかけらをめざとく見つけ、
宝箱に集めながら、大人になる。

幸せの宝箱を大切に大切に抱えながら、時々それを眺め、くすりと笑い、
また蓋を閉めて、人生というゲームに戻っていく。

たぶん人間はこの宝箱が無いと生きていけない。

それなのに、時々人間はその宝箱を奪われてしまう。

誰が奪うのか。

それは、色んな恐い顔をして現れる。共通している表情は不寛容さ。

一番恐いのは、戦争というモンスター。


この絵本で描かれているのは、いつの時代なのか。どこの国なのか。
懐かしい未来のような、未知なる過去のような。

そんな世界の中の宝箱、希望の物語。

見終えたあと、小さくて、みすぼらしいけれども、
自分だけの宝箱を手放したくないと、せつに思う。

丁寧に描かれたセピア色の絵が美しく、どこか映画のようで、
すっと世界に引き込まれる。
ところどころに散りばめられたユーモアに、ほっとさせられる。

原書と翻訳版があるけど、原書の古書風装丁印刷が素敵なのでオススメ。
(原書の方が安いし、文字が無いのでなんの支障も無い。
 が、翻訳版の方が大きめサイズなので、絵も若干大きい。)

文字がいっさい無いので、どの時代のどの国の人でも楽しめます。
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