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福良 雀


Fukura Suzume
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即興舞人 Vol.1
即興舞人 Vol.1

点滅プロデュース
『即興舞人 Vol.1』

[即興舞人(そっきょうぶじん)]
音楽家の生演奏を交えた
舞踏家二人による即興公演

出演/点滅(舞踏)・長岡ゆり(舞踏)・高橋祐子(音楽)

舞台監督・照明/正朔 制作/松好那名 企画/点滅

2012年12月3日(月)P.M.7:30
会場/ PerformingGallery&Cafe絵空箱 

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舞踏というものを初めて間近で観た。
そこは私にとって何とも心地のいい空間だった。

初めての場所だったにも関わらず、
子供の頃から自分がそこに居るような気がした。

オープニングで持ってかれたんだと思う。

暗闇に白い塊が浮かび上がる。
二人の人間のようだが、複雑に絡み合って、
もはやどうなってるのか分からない(笑)

その中で細く白い指が何かをまさぐるようにうごめく。

ああ、美しい。

脈打つ指は血管のように思え、塊は心臓にも見える。

やがて、心臓は鼓動を始め、細胞分裂のように静かにほぐれてゆく。
何かが生まれた気配。
この時に私も勝手に生まれた気になってしまった(笑)

生まれたばかりの私は、
その後は点滅さんと長岡さんのパフォーマンスの中で、
子供のように無防備にたゆたうこととなった。

舞踏とは、そういうことが可能なんだろうな、と思う。

舞踏に対する経験値が浅いので、難しいことは分からないが、
他のダンスや舞踊がそのエネルギーを外に放出し、観るものを圧倒していくのに対し、
舞踏は、エネルギーを内向させ、精神の深いところに観る者を引き寄せ、
取り込んでいく。そんな感じがした。

それって、もの凄〜く大変なことなのではないだろうか。
身体だけではなく、精神的にもかなりな消耗度なのではないか。

今回のパフオーマンスは、点滅さんと長岡さんの肉体表現の美しさはもちろん、
お二人の懐の深さ、そして何よりも人間としての優しさを堪能させて頂いた。
だからこそ、私は安心して、子供のようにあの場所に居られたんだと思う。

そして、音楽もまた素晴らしかった。
高橋さんは実は私の友人なのだが、
「ああ、凄い人だったんだ」と改めて思った(笑)

今回は、即興ということで、
点滅さんと長岡さんの、あのパフォーマンスに音を寄り添わせていくことが、
どんなに大変なことか、アホな私でも想像できる。

しかし、そんな大変さを感じさせないクオリティ、プロの仕事だった。
あの空間にもともと隠れていた音が、
点滅さんと長岡さんのパフォーマンスの振動でポロリとこぼれ落ちていく。
そんな自然さだった。まさに三位一体でした。

最後に、今回の舞台のテーマについて。
何を感じるかは人それぞれ。
私は「孤独」がテーマなのかなと思った。
人は生まれてから死ぬまで、結局は独りなのだ、という人がいる。
実は私もそう思う。
でも、だからこそ寄り添いあう人のいることの有り難さが身に染みる。
人の温もりが人生の彩りとなる。

私は今回の舞台で、生まれて、
その温もりや彩りの追体験をさせて頂いたのかな、と思う。
穏やかで優しい時間をありがとうございました。
|13:51| アート | comments(2) | - | posted by
Comment








TITLE: SECRET: 0 PASS: ec559dccf202bf42e5dc951575121d9d ちかちゃん、文章激うまw ありがとう。 演者としてはこういう風に文章にされた時気づかされることってたくさんあります。 あーこう見えたんだなあって。 舞踏って答えが、結局観た人の感性が答えなんだなあと思います。
posted by ゆじゃ | 2012/12/05 6:49 PM |
TITLE: Re: タイトルなし SECRET: 0 PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456 本当に行って良かったなと思います。 こちらこそ、ありがとう。 ゆじゃさんの暗闇でピアノを弾く後姿が、迫力あるその演奏とともに、 モノクロ映像に変換されて脳内にばっちり焼き付きました。 かっこよかったぜぇ〜(すぎちゃん風) ダイナソーも行けたら行きたいな〜。まだちょっと分からんのだけど。
posted by Chika Yoshimoto | 2012/12/05 11:23 PM |
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